近距離での撮像が可能な
超薄型レンズ
SLP (SELFOC® LENS PLATE)
SLP (SELFOC® LENS PLATE) とは
SLPは、SLA (SELFOC® レンズアレイ)
の技術を応用し、レンズを2次元方向に配列したレンズで、ライン状ではなく面の画像を扱うことができます。SLPの主な特徴として、近距離での画像取得が可能で、SLP自体も薄いためコンパクトな光学系を実現します。
また、SLPは被写体やセンサーと隙間を空けたまま高解像の画像取得が可能です。
さらに、SLPは薄型ですが硬く自立しているため、装置等への組込みや固定も容易です。
近距離での画像取得が可能でコンパクトな光学系を実現
単体で正立等倍の像を結ぶ薄型でユニークなレンズで、複雑で大掛かりな光学系が不要。
また、WD(ワーキングディスタンス)が非常に短いため、近距離での撮像が可能。
被写体やセンサーとSLPは密着不要
被写体やセンサーとSLPの間に隙間を空けて、高解像の画像取得が可能。
組込み、固定が容易
薄型であるが硬く自立しているため、組込み、固定が容易。
仕様
仕様
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 解像度 | 20μm程度〜 |
| WD | 数百μm〜30mm程度 |
| TC* | 3〜60mm程度(8mm以下については応相談) |
| レンズ厚み | 0.6〜40mm程度 |
| サイズ | 〜300mm × 300mm程度 |
*TC=レンズの厚み+2×WD
SLPは開発中の製品のため、仕様は変更になる可能性があります。
SLPに関する
利点
近距離での画像取得が可能で
コンパクトな光学系を実現
被写体やセンサーとSLPは
密着不要
組込み、固定が容易
原理
GRINレンズは、製造工程においてイオン交換を利用し、円柱形状のガラス内部の中心部ほど屈折率が高くなる分布を形成しており、この屈折率勾配により、ガラス表面に曲率を付与せずとも光線を自在に屈折させることが可能です。
屈折率分布を適切に設計・制御することで、被写体と「同じ大きさ・同じ向き」で結像する正立等倍実像を生成できます。
SLPは、このGRINレンズを二次元的に平面配置し、投影対象を正立等倍でイメージセンサやスクリーン上に結像させる機能を実現しています。
このような用途に期待できます
01
生体認証
(例:静脈認証・指紋認証)
用途として、静脈認証と指紋認証が挙げられます。
静脈認証では、静脈中のヘモグロビンは赤外線を吸収するため、手や指に赤外線を照射すると、静脈のパターンを映像として検出し、登録情報と照合します。
指紋認証では、指先の「隆線 (うね状の模様) 」と「谷線 (溝)
」のパターンを光学的に読み取り、登録情報と照合します。
SLP採用によるメリット
- 装置の薄型化・小型化やモバイル化
- 装置内のレイアウト自由度向上
- 高解像な静脈や指紋の画像取得を実現
- 指やセンサーとSLPは密着不要
02
化学発光撮影装置
(ウェスタンブロッティング)
化学発光撮影装置は、化学発光 (Chemiluminescence)
により発生する微弱な光を高感度カメラで捉え、画像として記録します。
目的のタンパク質の酵素活性を利用した化学発光、または発色を検出する際にSLPを活用できます。
SLP採用によるメリット
- 装置の薄型化&小型化
- コンパクトながら対象物との密着が不要
- 装置への組込み、固定が容易
- スキャン不要でワンショットで画像取得が可能
03 医療用検査装置
SLPは細胞等の観察に適しています。医療用検査装置にSLPを組み込むことで、装置を大型化せずに高解像度の観察を実現します。
SLP採用によるメリット
- 装置の薄型化&小型化
- コンパクトながら対象物との密着が不要
- 装置への組込み、固定が容易
- スキャン不要でワンショットで画像取得が可能
04 液晶ボタン
液晶ボタンとは、押ボタンスイッチ、またはロッカスイッチに液晶、または有機ELディスプレイを組み合わせたインターフェイスです。
SLP採用によるメリット
- スイッチの薄型化&小型化
- 高解像度の画像表示を実現
- 映像を液晶ボタンの表面に投影することが可能